家族いろいろ【オット】
世の中はゴールデンウィークらしいけど、結婚してこのかた「あぁゴールデンウィークだなぁ、ノンビリ〜」と思ったことは多分ない。子供達の学校が休みになるので、あっ連休か!とは思うけど、むしろ主婦は忙しくなるばかり。「お昼ご飯、チャーハンで」とか「オムライスで」など炭水化物ばっかりリクエストしてくるから、米の減りが異常に早いとか、食料がやたら減るのが連休を実感するバロメーター。
休みじゃない感を感じるのは、オットが朝、普通な感じで仕事へ行くからだ。今日みたいな休日は、朝8時半くらいに家を出て、何もなければ13時〜17時の間には帰ってくる。時短モード。いつもは朝7時半に家を出て、23時前に帰ってくるルーティン。それを365日中355日くらい。休日の内訳は、泊まりで出張が5日、正月1日、夏休み4日って感じ。完全休暇は年10日くらいの生活がそろそろ20年。え?労基が許さんでしょ、と思うかもしれないけど、これがなんと国がお墨付きで、いや、許すけど?って言ってます。もちろん、それにも収まらない超過分は無料サービス。超ブラック。
その名は、勤務医(外科系)
時々、気の毒なことに過労死というか過労による自殺のニュースがあって、週に○時間以上の残業って出てくるけど、正直「え?そんなけ?」と思ってしまうほど。それを考えると、気に沿わないことを長時間やることが心身を蝕むのであって、時間だけじゃ測れないんだよなぁと思う。閑話休題。
ところで知ってました?勤務医の過酷な労働体系。しかも働いてない時も、もしかしたら呼び出しの電話がかかってくるかも?と予感がする時はお酒を飲まなかったりして、薄〜く拘束されてます。コロナ禍の前からずっとそう。毎日ランチにオニギリ、いやオニギラズを3つ持って行くけど、2日に1回は齧りかけのオニギラズが1つ返ってくるので、ランチタイムもあってないようなもんでしょう。多分。
私は全く医療と関係ない仕事だったので、あり得へん!と思うし、ボランティア精神の搾取だろ!と思うけど、オット達は、よくよく考えてみれば大学の友人はほとんど同業者だから比較対象がなくて、その生活が大変だけど普通だと思ってます。命に代えられないって言われたら無下にはできないし、無下にできる人が医者でもイヤだし悩ましい。
オットとの結婚生活で何が大変って、約束ができないこと。いつ呼ばれるか分からないのが原因。どこの病院も人員カッツカツで回してるから、イザ手術ってなったら1人では出来ないから呼ばれます。そんな感じなので予め予定が入れられない。我が家ではオット抜き(代わりに2(Gジ+Bバ)で空いてる人がスタンバイ)プランが基本でオットをオプションでプラスのスタイル。子供達の習い事の発表会や学校行事も「おっと!何と!何と!今日はパパが参加・・できませんでした〜!」ってゴチになりますなノリに子供達は吉本新喜劇ばりにズッコケるお約束。小さい頃も「予定があるから、この日、子供達をお願いねー」が出来ない。だって呼び出されたら病院に行かなきゃなんないもん。
それでもムスコやムスメが小さい時は間隙をついて遊びにも行きました。夜10時ごろに電話で「明日は大丈夫そうだから、スキー行かない?」の誘いに「了解〜!」と子供達のも含めスキー用具一式を準備して、夜12時には出発!スキー場の駐車場で仮眠して、朝、子供達は起こされて、何?何?って中、いきなりスキー。で、19時くらいには帰ってくるけど、オットは病院に寄るので、やっぱり帰りは23時ごろ。そして次の日は普通に仕事。なんなら遊びもブラック方式。
こんな感じで、行事全般を請け負うため勤務医の妻はワンオペ育児で文字通り「専業」主婦が多くなっちゃうのです。スムースに家庭を回すにはスケジュール調整が超重要で、本当に職業なのです。色々と誤解も多いし、あんまり知られてないから、ちょっと書いてみました。給料体系等はまた追々に。
勤務医は(開業医とは別物です)、程度違えどみんな頑張ってるので「仕事なんだから当たり前だろっ」とか思わずに、時々は感謝してあげてね、メーデーでも働いてるから。と、たまには妻から援護射撃を。GW特典、長めの文章添え。